ショートショートはいかがですか? -5ページ目

最優秀賞受賞!

このたび、私C王子のショートショート作品『5人のイブ』が、

第97回ショートショート大賞の

最優秀賞を受賞しました!

これもみなさんの応援があったからこそだと思いますm(__)m

本当感謝感激です(T_T)


ただ、ショートショート大賞を受賞するにはあと6回勝ち抜かなければ

いけないらしいので、今後とも応援いただければ嬉しいですm(__)m

詳しくはこちらのページを参照していただければと思いますが、

この5つの作品の中から気に入ったものに投票するという形です。

投票する際は公平な判定をするため、全ての作品を読んでみて、

もし私の作品が気に入っていただけたのなら投票してください。



人気ブログランキングの方も引き続きエントリー中です。応援よろしくですm(__)m

ミッキーの憂鬱

僕はミッキー。

そう、「夢と魔法の王国、ディズニーランド」の主役だ。

































僕は人々に夢と感動を与えたくて、大学卒業とともに

オリエンタルランド

に就職した。













それからはや15年、今では主役の座を勤めるまでになった。














ディズニーランドに来てくれたお客さんはみんな僕に注目する。

ミスは決して許されない。

プレッシャーはあるけど、その分やりがいはある。

それになんて言ったって、ミッキーになって踊ることは僕の夢だった

のだから。





























ミッキーの着ぐるみさえ身にまとえば僕は大きな力を手に入れられるんだ。
























































でも、やっぱり嫌なこともある。
























僕だって本当はただの人間だ。

素顔で人と触れ合いたいのに外では決して着ぐるみを脱ぐことはできない。



毎日毎日、1日のほとんどの時間をミッキーとして過ごして、閉園と同時

にようやく素の僕に戻ることができる。






















けれど、楽屋からは一歩も外へ出れない。



















だってミッキーが入った楽屋から僕が出てきたら人々の夢を壊してしまうから・・・。












お酒やタバコだってもちろんだめ。



















恋愛だってここ10年、

ミニー以外とはしていない。




























あぁ。

こんなはずではなかったのに。

ミッキーではない、素顔の僕を見て欲しい!

誰か僕の青春を返してくれ!























そして僕は、オリエンタルランドの社長に直談判しに行った。















































それから3ヵ月後。










願いは叶った。






















僕はネバーランドにいた。

そうピーターパンとして・・・。


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C王子のペット『夢見るバク』です。
Boojilさんから預かっています。

5人のイブ

人類で始めてクローン人間が誕生した。

しかも5人の男の子。

健康状態、運動神経、偏差値等すべてが最高の遺伝子からなる子供たちだった。

名前はイブと名付けられた。










5人のイブは、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、日本の

5ヶ国にそれぞれ1人ずつ引き渡されることとなった。










この『5人のイブ』は今後の医療技術の発展に欠かせない存在で、

5人全員が成人したところで世界でクローン技術の人への導入が

許可される事となった。












5人のイブはそれぞれの国でそれはそれは過保護に育てられた。

同じ遺伝子から生まれたイブでも、育った環境が違えば性格も能力

もまちまちである。













それぞれの国がプライドをかけてお国自慢のために優秀に

育てようとした。












ただ、1つだけ条件があった。












それは、成人するまではイブ達の人権を尊重すること。



























20年が経った。











イブの人権を尊重するために、世界中でイブのことは秘密にされていた。

マスコミも完全にシャットアウトされ、イブ本人達でさえ自分達が

クローン人間であることは知らなかった。













そして、ついに世界中のイブが現在どうなっているのかを発表する時がきた。

全世界で生中継することになったのだ。

















急な発表に全世界が揺れた。

世界中の人々がイブに注目した。






















アメリカのイブは身長180センチ、体重130キロの

肥満児になっていた。

しかし、秀才で博士号を取得後仲間内でITベンチャー会社を起業、

今や世界で10本の指に入る大富豪となっていた。





















イギリスのイブは身長185センチ、体重75キロ。

美形の青年に様変わりしていた。

高校在学時からロックに目覚め、今や全世界で1000万枚を売る

ロックミュージシャンになっていた。





















フランスのイブは身長182センチ、体重80キロ。

これまた美形の青年であった。

小学生の時からサッカーが大好きで、その後もずっとサッカーを続ける。

現在は前回のWカップでも大活躍したプロのサッカー選手になっていた。






















ドイツのイブは身長178センチ、体重68キロ。

メガネをかけ、線の薄い体型の青年になっていた。

幼児期から勉学に励み、高校卒業字までに世界8ヵ国の言葉をものにした。

現在はドイツで最も偏差値の高い大学で医者の卵として活躍している。

ちなみに、成績はトップであるそうだ。

















日本のイブはというと・・・、























ここでハプニングが発生した。












日本のイブがみつからないのだ。











実は5年前に家出したきり、日本のイブは行方不明となっていた。

世界の医療技術の発展のため、全世界の前で恥を欠かせないためにも

国をあげて日本のイブを探すことになった。













その間世界では色んな噂が流れた。

中には日本のイブのことを賭けの対象にするものさえいた。






「身長は160センチ。体重は90キロ。現在は秋葉原のフィギア

ショップで店長を務める」



「いやいや、新橋あたりの居酒屋にいるかもしれないぜ」



「違う違う。相撲取りね。相撲取り」



「柔道かもしれないぞ」



「ゲーセンでたむろしてるかもね」



「実はもうハゲちゃってたりして」
























数日後、日本のイブがついに見つかった。

















なんと自由の国、アメリカのニューヨークにいた。

日本のイブは身長176センチ。体重は55キロ。人々の予想に反し

て美青年に育っていた。

職業はアーティスト。世界をまたにかける有名なアーティストで、

その世界ではその名を知らないものはいないほどだった。

日本人はクリエイティブな発想が得意なのだ。










日本のイブが全世界のテレビカメラに向かって言い放った言葉がある。






















































「 日本に未来を描けなかった」


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7つの珠

ついにドラ●ンボールが7つそろった。

オラは両手を空高く上げ、大きな声で叫んだ。













『いでよシェ●ロン!』



オラがそう叫ぶと空が暗くなり、珠から巨大な龍が現れた。












「願いを1つだけ叶えてやろう。さあ願い事をいえ」



その巨大な龍が言った。


















よしきた!


































「ク●リンを生き返らしてくれ!」



オラは力いっぱいそう叫んだ。


















「たやすい御用だ」



その時、オラの頭に不安がよぎった。


























本当にこんな願いでいいのか?
























「ちょ、ちょっと待ってくれ。やっぱ変える!」


















「よかろう。さぁ、願いをいえ」



また巨大な龍がそう言う。


















せっかく苦労して7つ集めたんだ。

ここは自分のために使うべきだろ。














さぁ、何を願おう。












やっぱり彼女が欲しいな。

そのためには完璧な容姿が欲しい。もっとモテたいもん。

いや待てよ。そんなの金さえあれば整形して何とかなる。

世の中だろ。

よし決めた!





















































「オラに一生遊んで暮らせるだけの財産をくれ!」























「たやすい御用だ」



しかし、またオラの頭にまた不安がよぎった。



















「やっぱり待ってくれ!」































「・・・よかろう。さぁ、願いをいえ」



巨大な龍はちょっとイライラしているように思えた。



















金さえあっても死んじまったら意味がないじゃないか。

それにオラの才能を使えばいくらでも稼ぐことはできる。

ここは金じゃ買えないもの。

そう、永遠の命をもらおう。










でも違う。

















いくら生きたって・・・。

くそ~、願いが1つにまとまらない。






















そうだ!














































































「願いを100個に・・・」



オラは途中まで言いかけてやっぱりやめた。




















「・・・チッ。さぁ、早く願いをいえ」



巨大な龍は舌打ちしてからそう言った。

かなりイライラしているようだ。























願いを100個に増やしてくれ?

そんなありきたりな答えで読者が満足してくれるわけがない。

もっとこう、夢があってみんなが満足するような願いだ。










「小僧。いい加減にしろ。もう珠に戻るぞ。あと5秒だけ待ってやる」



巨大な龍は怒っていた。















「5・・・4・・・3・・・2・・・」



龍がカウントし始めるのでオラは焦った。

くそ~思いつかない。










「1・・・」
















そうだ!




















































































「みんなが満足するような最高のオチをくれ!」










「・・・」



大きな龍は黙り込んでしまった。


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